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EQをかけるときのマスキングについて

マスキングとは、ある音が他の音に隠れてしまい、聴き取りにくくなる現象のことを指します。特に、音楽のミックスにおいて、複数の楽器が同じ周波数帯域で音を出していると、ある音がもう一方の音を「マスク」してしまうことがあります。この現象を意識することは、EQをかける際に非常に重要です。

例えば、ボーカルとピアノが同じ音域、特に低音や中音域で重なっていると、ピアノの音がボーカルを埋めてしまうことがあります。このような場合、ボーカルが聴き取りにくくなったり、ピアノの音がぼやけてしまうことがあります。

マスキングを防ぐためのEQの使い方

  1. 周波数帯域の分離 ピアノとボーカルが重なる部分、特に低音域(80Hz~200Hz)や中音域(500Hz~2kHz)でのマスキングを防ぐため、EQを使って周波数帯域を整理します。例えば、ピアノの低音を少しカットし、ボーカルの低音を少し持ち上げることで、ボーカルがしっかりと聴こえるようにします。逆に、ボーカルの不要な低音(例えば、100Hz付近)をカットして、ピアノの音がクリアに聞こえるようにすることも有効です。
  2. ハイパスフィルター 不要な低域を削るために、ボーカルやピアノにハイパスフィルターをかけることで、周波数帯域を整理できます。ボーカルが不要な低音でマスクされるのを防ぎ、ピアノの音域が重ならないようにします。例えば、ボーカルに80Hz付近、ピアノに100Hz~150Hzあたりでカットを入れると、互いの音がクリアに分かれます。
  3. 強調と削除 各楽器が持つ特徴的な周波数帯を強調したり、逆に他の音を削ることで、マスキングを防ぎます。ボーカルの高音域(2kHz~5kHz)を少し持ち上げると、ボーカルが前面に出てきて、ピアノに埋もれにくくなります。一方で、ピアノの中音域(500Hz~1kHz)を少し削ると、ボーカルとのバランスが良くなります。
  4. モノとステレオの使い分け もし、ピアノがモノラルで、ボーカルがステレオで録音されている場合、ピアノの低音部分が中央に集まりやすくなります。これが他の楽器と重なると、マスキングが発生しやすくなるため、ステレオ感を意識してEQを調整することが役立ちます。

まとめ

EQを使ってマスキングを防ぐためには、周波数帯域の重なりを意識し、それぞれの楽器が持つ特徴を活かすように調整することが重要です。適切にEQをかけることで、音の立体感が生まれ、各楽器の存在感をしっかりと際立たせることができます。